もうだめだ・・・もうだめだ・・・とつぶやきながらその男はかすかに残る意識の中で歩いていた。じっとりとまとわりつく熱気に包まれた肉体はさながらじっくりといぶされた燻製チップに踊るチーズのようにこんがりと旨みをましたりはしない。しないのだ。水分だけが飛んでいく。ひょろひょろになっていく。もうだめだ・・・(ビールを飲まなきゃ)・・・もうだめだ・・・と謎の五七五を吐き出すあたりまでくればもうそれは立派な末期症状なのだ。
もうだめだ・・・もうだめだ・・・とつぶやきながらその男はかすかに残る意識の中で歩いていた。じっとりとまとわりつく熱気に包まれた肉体はさながらじっくりといぶされた燻製チップに踊るチーズのようにこんがりと旨みをましたりはしない。しないのだ。水分だけが飛んでいく。ひょろひょろになっていく。もうだめだ・・・(ビールを飲まなきゃ)・・・もうだめだ・・・と謎の五七五を吐き出すあたりまでくればもうそれは立派な末期症状なのだ。