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【仙台名店】仙台市、「源氏」の歴史ある店内と女将

仙台屈指の居酒屋

なのではなかろうかと思います。
歴史、斬新な料金システム、そして女将がいるお店。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の入口文化横丁

夏に仙台へ帰省した時にたまにはいつもいくお店ではなく、
どこか新規開拓でもするかと1人ぶらぶらさまよい行き着いた先は文化横丁。
歓楽街でいえば国分町の方が有名ですがこちらも味があってかなりいい感じです。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の向かい

三林精肉店(という名の焼肉屋)の向かい。
昼の文化横丁は何度か足を踏み入れたことはありましたが、
夜の文化横丁だなんて当時学生時代だった僕には恐ろしくて近寄ることもできなかったが、
時はたって、経験値を踏んだのか今となってはむしろ高揚感を覚えるほど。
あー時は無情にも過ぎ去っていくけど人はこうして階段を登っていくのねー
なんてことを思いながらあかちょうちんがぶらぶらとゆらめく飲み屋街を
胸に「ヒゲとボイン」と書かれたTシャツをきた男が歩いていく。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の看板

店先にはどどんと源氏の看板。
とても立派な看板でなにか高級料亭とかそんな気配すら感じる。
ここでほんとに大丈夫か、大丈夫なのかと思いながらも先へすすむ。
もう先へ進みたくてしょうがない高校生みたいな心境です。
ちょっとだけ、ちょっとだけだから。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の迷路のような道筋

話では文化横丁の更におく入口は迷路のようになんてことでしたが、
確かに確かにその通り細道を道なりにすっすっと歩いていきます。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の目の前

すっすっと歩いて突き当たりを左へ。
ちょうど行き止まりになったところにお目当ての源氏があります。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の店先

正直、目の前までくると結構な「敷居の高さ」を感じます。
中からは楽しそうな声が響いててそれがまたどどんと目の前の見えない壁を高くします。
これは学生時代の僕では到底たどり着けない領域だな、なんてかっこいい感じに考えもしたが、 しかし今の僕でもこりゃあ結構高いレベルだよ、これはさ。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の店内

そんなこと思いながらもお構いなしにえいやっと入店。
ぬはーこれは、すごいな、なかなかに赴きがあるよこの店内。
コの字型のカウンター。木でできたくたびれた長椅子。
店内はやや暗めで、ぼやっと光る店内に手書きでかかれたメニューと
色鮮やかな熊手なんかがどんと飾られて、僕は知らないけど知る人がくれば、
さながら昭和、昭和から微動だにしてない、そんな雰囲気。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の女将

ようやく1人座れるかなといったスペースに案内され、
すみませんねーといいながらよっこら腰を下ろしたところ、
すかさず女将が「飲み物は何にします?」と聞いてきたので、
こちらもすかさず日本酒南部美人をとお願いする。
「燗ですか?冷ですか?」と聞かれたので冷と答えておいた。
この燗ですか?冷ですか?のやり取りからも女将の人柄とオーラが伝わってくる。
長くやってるスタイルで一朝一夕ではない感じがすぐにわかる。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の電話

こいつは何年そこに居座ってるのか。
客層はやや高め、酒好きなおっちゃんおばちゃんといった風情。
1人だけ僕と同じか、少し上くらいの人がいたくらいか。
聞けばこの日はお盆シーズンだったためそれでも人が空いてる方らしい。
普段は少し待ちがでたりもするみたい。

【仙台名店】仙台市、「源氏」のメニュー

先に調べていたため驚きはしなかったのですが、

酒にはお通し代が含まれており、
一杯毎に違ったお通しがついてくる。

といった、この店の料金システムはやはり斬新だ。
一杯酒を頼みついてくる肴でちまちま飲む。
そういった具合で飲むのがこのお店のスタイルなようです。
ちなみにビールは一杯1000円。

【仙台名店】仙台市、「源氏」のメニュー

魚系を中心とした肴。
はたはたのどぐろあゆめひかりしめさばほや酢。
うーんどいつもこいつもことごとく魅力的。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の珍味メニュー

珍味も充実。
ばくらいかにみそえびみそたたみいわしに塩辛。
真夏でもおでんとかおいてるあたりはいやはやすごいな。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の一杯目

箸を逆に撮ってしまったのが悔やまれる一枚。
はいどうぞと目の前で並々とそそがれた南部美人とおしんこと鰯のなんかとかぼちゃ。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の一杯目のつまみ

店内はかなり暗い。
ISO感度上げ、シャッタースピード限界、絞り限界にしてもこの暗さ。
そしてさっそくいただく。どの料理もほっこりする美味しさとでもいえばいいのか。
落ち着いた味がする。酒のあてのための料理といった感じ。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の国盛のにごり

二杯目は国盛のにごり。
店内をちらちら観察しながら様子を伺う。
この手の古い居酒屋ではそれなりに暗黙の了解のようなものがあったりする。
この店ではどうやら空いたグラスをカウンターにのっけてそれを女将が片付けにくる
タイミングであれこれと注文するのが一応の流れのようだった。
おそらく女将もそこだけ注意深くみてるようで、
それ以外のタイミングだと気づかずスルーされてしまう事も多かった。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の二杯目お通し

二杯目のお通しは豆腐。
醤油をつけなくてもだいじょうぶですよと言われた通り豆腐自体が美味しい。
この日のお酒はここまでだったんですが、あとで調べてみると
3杯目は刺身、4杯目はおでんかしじみの味噌汁というのが定番らしい。
このお店は最高でも4杯までしか頼めないので味噌汁食って
どうぞ帰ってくださいという事なのだと思う。
けっこうおもしろい。

【仙台名店】仙台市、「源氏」の秋刀魚刺し

お盆のうちから秋刀魚刺し。
不漁でいい型もとれないといわれてますが、
この時でてきたものは身が分厚く、とてもおいしい秋刀魚でした。

【仙台名店】仙台市、「源氏」のいちじくの甘露煮

そして最後はいちじくの甘露煮。
こいつがべらぼうにうまかった。
なんかうますぎてすんごいちまちまちまちま食べてたもの。
そんでちまちまちまちま食べながら酒をちまちま飲んで、
ぼーとして、いやあもう最高ですね!

もうちょい長居しようかと思いましたが
お店もまた混んできたのでこの辺で、と女将にお会計をお願いする。
この時にあれこれと話をしたんですが、
聞けば、この地でこの内装で60年間何も変えずにやってるそうです。
60年前といえば1950年・・・つまりは戦後間もない頃からこんな感じだったんですね。
創業100年というのはよく聞く話ですが、
店がそのまま変わらずというのは珍しいんじゃないですかね。
妙に赴きがあってどっしりした雰囲気があるのも納得です。

いやー仙台にこんな店があるとは知りませんでした。
近場な人はもちろん、出張なんかで仙台来た人にもオススメですね。
僕もまた年末、帰省した際にでも寄ろうと思います。

星:★★★★(仙台名店)
店名:源氏
住所:宮城県仙台市青葉区一番町2-4-8
頼んだもの:酒やら秋刀魚刺しやら甘露煮やら3000円くらい
タベログ:http://r.tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4000031/


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大事なことなのでもっかい言っておきますが酒は4杯までですよ!

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