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【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかの五目ワンタンメン

「ラーメン屋でビールを飲む」。あんまり意識して考えてなかったことだけど、ラーメン屋にはたいてい餃子があるし、チャーシューやメンマ、更にはおつまみセットみたいなものもある。それと瓶ビールをぐいっとやっつけ、締めに一杯のラーメンを食べてごちそうさまーってさっくり帰った日にはなんだ、なにこれ凄い平和で幸せになれる法則なんじゃないのか、と気づいた。気づいてしまったものは試すしかない、どこだこの黄金コースを体験できるお店はどこなんだ!とリサーチし、ヒットしたお店が「ビールが飲めるラーメン屋」として定評のある中華そば みたかだった。

【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかの店内

L字形がんばってすわって10人ちょっと。

ラーメン屋でビールを飲むにあたりもっとも大事なことは、そこがビールを飲めるラーメン屋なのかどうかというところだ(と思う)。例えば、行列バリバリの人気店で仮にビールが置いてあったとしてそこでぐびぐびぷはーなんてやろうものなら、その周囲の凍てつく波動により全ての効果は打ち消され、味わうもなにもできなくなってしまうだろう。あまりにも客のいないお店も困りものだけど、回転率が高いお店では極力控えるべきだし、ラー飲み(略してみた)向きなお店とはいえない。そこそこの入りで実はそういうのもやってるんですよっとわかるひとだけがわかる、そういうお店が最適なんだと思う。

【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかのメニュー表

さてさて、ラー飲み談義はちょっと置いておいて、今回訪れたみたかはどうだろうか。周囲を見渡すとさすがはビールを飲ませることに定評のあるお店だけあって半分近いお客さんがビールを注文してる。これは普通のラーメン屋さんではまず見かけない光景だと思う。その先人達にならい僕もまた中瓶と焼豚を注文する。

【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかの焼豚

うすぎりの焼豚(チャーシュー)の下に竹の子(メンマ)が敷き詰められている。

塩っけ(というより化調かあれは)が強い焼豚をラガービールで押し流す、最高だ。間違いなく最高だ。ふーと一息ついて再度周囲を確認する。この店は今こそ2代目がみたかとしてお店をやってるが、元は先代が江ぐちとして30年近く?もっと?やっていた店だったそうで、その頃からの常連さんも多く、渋く、そしてクセのありそうな三鷹のおやっさんが集う静かな社交場といった風情もある。店主はとても恰幅のよい20代?かな、若いお兄さんでとても愛想がよく元気もいい。美味しいものが大好きですといった感じでなかなかよい。

この日も暑く、ぐいぐい酒が進み中瓶をもう1本追加した。ちょうどその頃だっただろうか、ちょっとした事件が起きた。クセのありそうなおっさんが店を出る間際に

「居酒屋になったら店潰れるよ」

と吐き捨てるように言って店を出たのだった。
店内は少しだけ気温が下がったような感じがしたが、そのおっさんが店をでたあと店主のお兄さんが話し出す、「そうはいってもうちは日本一ビールが出るラーメン屋ですからねーワハハハ」といい、それに呼応して「酒が飲めなきゃ江ぐちじゃねぇ」と隣のおっちゃん。ラーメン屋でビールをだす店ならどこでも抱えてそうな店だけど、それが表面化するなんて、そもそも愛されてる店だからこそ起こる問題だと思う。ファンが多いんだろうね、あの出てったおっちゃんもなんだかんだまたくると思う。そういう匂いがするお店だ。

そんなやり取りを目の前でみながら、五目ワンタンメンを注文する。

【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかの五目ワンタンメン

うまそうな色。

【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかの五目ワンタンメンの麺

麺はこんな感じ。

この手のド醤油のラーメンは久しぶりで妙に落ち着くいい香りが鼻に伝わる。醤油ベースでいえば永福大勝軒にこの前いってきたけどあそこは醤油よりも魚のにおいが強いから別物だね、こうしてみると。一口すすると醤油とそして化学調味長のカッとした味がつっこんでくる。いやーおつまみ焼豚の時にも思ったけど、ここまで化調を堂々と使う店も潔くて逆にいいんじゃないか、もはや。ド醤油なはずなんだけどどことなくジャンクな感じがするのは多分そういうわけですね。次は麺をいただく、これもおもしろいね、なんかラーメンというよりも、もうこれは蕎麦、蕎麦に近いです。そば粉でも入れてるのかってくらいそばに近い。でもそばではない。いうなれば中華蕎麦ってところでしょうか。こまごまとした具はコストの関係かそこまでこだわったものはありませんが、一つ一つが効いていい味だしてる。ハムとか独特だよなー。

普通に食べるなら他には選択肢はいっぱいあるんだろうけど、こと飲んだ直後に食べるラーメンとしてはまさしく最強の部類に入るんじゃないかな。このラーメンがあるからこそ、ラーメン前にビールという文化が定着していったのだと思います。竹の子(or焼豚)つまんでビール飲んでラーメンで締めると、この唯一無二のコースは一度味わったら病み付きになりますね、中毒性もありますし、接客もよし、そして何より安い。代替わりしましたがおそらくまた長く愛されていくと思います。

ラー飲み的には一発目からこんなラー飲み殿堂入りのような店にいってしまって先がないんじゃ!といった感じですが、逆にここを基準にし、さらにいいラー飲み文化が発達したラーメン屋を発掘していきたいと思います。

【ラー飲み】通いたがる理由がそこにはある、中華そば みたかの五目ワンタンメンの基本情報

★★★
店名 中華そば みたか
住所 東京都三鷹市下連雀3-27-9 ニューエミネンス B1F
頼んだもの 中瓶(500円)+焼豚(400円)+五目ワンタンメン(750円)
タベログ http://r.tabelog.com/tokyo/A1320/A132002/13109995/


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今度はファミ飲みだ。

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