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入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バル

食べようか食べまいか、自宅の台所でうんうん悩んでいたときにふらっとやってきた同居人が「これから飲みにいこうと思うんだよね」と言い放った。さっきまでの悩みが一瞬で吹き飛び、晴れやかですんだ気持ちで、「それなら三鷹バルにいこう」そう返事をし、そそくさと準備をすませそそくさとお家をでた。

入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バルの店先

こじんまりとした三鷹台駅の南側、角地に立つローソンを右に曲がり、井の頭沿線なのになぜかそこにある小田急OXを超える。小田急OXは高級スーパーと普通のスーパーの中間といったポジションで高級スーパーほど面白いものは売っておらずかといって普通のスーパーより値段が高めと誰がどういう使い方するのかわからない謎の位置にいるけれど、この辺にスーパーはここしかないからなんとかやっていけるのかもな、と思ったりする。

その小田急OXから100メートルないし、200メートルほど進むと左手に小さくまとまりながらも確かな存在感をみせるお店があらわれる。そこが三鷹台の人気店、三鷹バルだ。この店は入口から中の様子をみることができ、店の前を通るとほぼ確実に入口まで人がいてぱっと見ると、満席で入れなさそうに見える。そして外観からも中は相当狭そうで、人がぎゅぎゅっとなっていることは想像に難くなく結構な"入りづらさ"を感じる。が、

意外とそうでもないんです。

とは店主の言葉で、実際に入ってみると意外とそうでもなかったりする。混んでることは混んでいるけれど、思った以上に奥が広く、そして立ち飲みだから予想以上に人が入る作りになっていたりする。定員10名、がんばれば15人くらいは・・・厳しいか、とかそんなところ。本当にそうかわかりませんが、きっと端で飲みたい人間が多いからそう見えるだけなんじゃないかな。だって僕もできれば端で飲みたいもの。しかしながら、幅はみたまんま狭く人が通るときは気を利かせないと通れないほどで人との距離は否応なしに近い。

食べログなんかにも書いてある通り、この手の店の場合"隣の人と話す機会"は普通の店よりも格段に増す。それが許される空気があるしなんにしろ近い、すごい近いからね。だからそういうのが苦手な人だったり、2人でゆっくり話したい、とかそういう目的には応えられない可能性が高い。また、一人客も多く常連さんも多そうなので"身内ノリ"に出会う可能性も高いと思う。実際同居人の一人はそれが原因で嫌なイメージを持っていた。そういうのが苦手な人はあまりおもしろい店ではないかもしれませんね。

僕自身はまあ、もっと激しいお店を普段探索してるので全く問題になりません笑。

入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バルのアンチョビポテト

アンチョビポテト。

厨房の奥に張られた黒板に書かれたメニューはどっちをみてもそれはもううまそうなものが転がっていてあれもこれも食べたくなる。店内はその黒板を中心に妙に味のある感じで落ち着く、直接聞いてはいないけど手作りの内装だとかなんとかで、確かによくみると妙に釘の数が多かったりしてそれはそれでなかなかおもしろいなあと思ったりする。入口付近のタイルも綺麗でいいね。

入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バルのワインとバゲット

足つきグラスではなく、コップ。

ワイン好きの友人がこの店はこれが残念だといっていた。転倒防止とかなのかな。テーブルが高いからよく割るお客さんがいた、とかそんな感じなのかもしれない。それとこのバゲットね、料理を頼むとほぼ必ずつけてくれる。なんなら、パン焼けたからほら食べて、もっと食べな食べな!ってな感じでパンをだしてくる。あったかいパンとかだいたい美味しくてついついむしゃむしゃ食べてしまう。

入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バルの生ハムコロッケ

生ハムコロッケ。

ここの店主は三鷹のボルダリングジム、三鷹ジムのオーナーでもあってその日もそこのスタッフの人がやってきてた。かくいう僕もそのジムに何度か行ったことがありその話でひとしきり盛り上がる。それでわかったのだけど、この店主がまた絶妙に距離感を図るのがうまい。付かず離れずで心地よい距離感を保ち、うまく空気を作ってるように感じた。女性の一人客が多いのもその店主が作り出す空気感が一因だと思う。

入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バルのイワシのトマト煮的ななにか

イワシのトマト煮的ななにか。

アンチョビポテトに生ハムコロッケにこのイワシのトマト煮にしろ、素材の味がしながらもうまくアクセントをつけた味付けでどれも美味しい。生ハムコロッケなんかは見た目は心もとないサイズで、んっと思ったものの、一口食べると口の中に広がるなめらかなじゃが芋の優しい甘みと適度に効いた生ハムの塩っけに思わずうなってしまった。どれも美味しいし500円前後と値段もお手頃でしかもパンもついてくるし、さっくり夕飯変わりにでもできそうな感じがします。

事実、さくっと一杯飲んでさくっと帰るお客さんが多いように見えました。さくさくっと寄って、さくさくっと会話して、さっくり美味いタパスとワインを飲んでさっくり帰る。普段使いの飲み屋としてちょうどいいんだと思います。ちょっと見た感じ入りづらいかもしれませんがほんと気軽な気持ちで入るのがいいと思いますね。

入りたいけど入りづらい三鷹台の三鷹バルの基本情報

★★★
店名 三鷹バル
住所 東京都三鷹市井の頭2-14-8
頼んだもの ワインとタパスあれこれ(2人で4000円ちょっと)
タベログ http://r.tabelog.com/tokyo/A1318/A131806/13045858/


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三鷹台では他にライラックとナムチャイが気になってます。

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