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仙台屈指の大衆酒場的居酒屋空間「びっくり」

仙台駅の東口、バスターミナルを抜けて、ラオックスってどこ行ったんだろうかとつぶやきながらビビの裏を抜けていき、えっこの通り「初恋通り」って名前だったの?で有名な初恋通りを通りちょっとした広場にでる。広場には早い時間には高校生がたむろして、夜になればBMXでうぃうぃいわせるお兄さんがうろちょろとしている。うろちょろとしている横を僕もうろちょろとしながら、見つめる先にびっくりがある。

店内は満席状態、既にやっている人らが楽しそうに上機嫌にえへえへと笑っている。飛び込みいさみながらも、えいやと入って指でジェスチャーしながら一人ですと告げるとカウンター一番手前の席を指定された。ふむふむ、カウンター席には15人ほど、さらに奥に座敷が一テーブル分だけ置いてあるようだった。店内はえへえへと笑ってばかりのおっちゃんだけかと思えば、案外若いお兄さんやお姉さんもいる。なるほど、みんな居酒屋レベルが高そうなオーラが出ている。

店員さんは、お母さんとおばあちゃんといった風情の二人体制で取り仕切っている様子。どれにする?と聞かれたので生下さいと答える。生は310円、安い。中瓶は470円だけど、生が310円なら大差はなさそうなので生にする。 届いた生でぐびぐびしていると隣のお姉さんから、僕がもっていたカメラが気になっていたらしくしばしカメラ談義。そしてこの店はカメラは自重した方がいいとやや遠まわしに忠告をうける。お母さんとおばあちゃんはなかなかキャラが立っていると情報を得ていたが確かに、特におばあちゃんは客に文句をいい喧嘩をしなだめて興奮してとせわしない。僕は行儀がいいほうの酔っ払いなのでそんなこともなかったけど、なかなかどうしてこうした客と店主のやり取りを見れる店もそうはないのでは。これもこの店の名物なのだと思う。

仙台屈指の大衆酒場的居酒屋空間「びっくり」のまっこり

隣のお姉さんに写真を撮らないほうがいいと言われた手前、一眼でバシバシと撮るのはとてもじゃありませんが難しい。ということで申し訳なさ程度に携帯から撮影した写真を使用する。写真はまっこり。一杯280円。これまた安い。韓国系の料理が多いから、まっこりがとてもよくあう。

仙台屈指の大衆酒場的居酒屋空間「びっくり」のもつ煮

もつ煮(450円)。思わずメニューを見返した、「もつ焼き」を頼んでしまったのではないかと。しかし同じ注文をしていたほかのお客さんにも同じものが届いたところからこれがもつ煮のようだ。今まで数々のもつ煮を注文してきたが、平皿にやってきたのは初めてのことだ。もつの歯ごたえにぴり辛の味付けがとてもあい、大きくカットされたタマネギとの相性もいい。これは酒のつまみにはうってつけである。うまい。

仙台屈指の大衆酒場的居酒屋空間「びっくり」の魚刺

魚刺(400円)。レバ刺しもメニューにあったのでレバ刺しを頼んでみるが昨今の風潮でもう取り扱いはしていないと返され、代わりに注文したのが魚刺しであった。魚刺(さかなさし)だ、こう書かれていたら誰もが刺身を想像すると思う。僕もそうだった。わざわざ魚刺と書く意味はあるのだろうか、そんなことを考えている時にやってきたのが写真のものだった。その実態は「まんぼうの腸」だったのだ。まんぼうの腸をさっと湯がいてピリ辛の酢味噌かな、あれは、と食べる。なるほど、確かにこれは「魚刺」だ。こりこりとした食感に酢味噌がとてもよくあいこれまた酒のつまみになってしまって楽しい。

撮影はしませんでしたが、隣のお客さんから教えてもらった「おいも」という裏メニューもなかなかよかった。なんだろうなあ、何かの鍋か何かにぐったりと漬け込んだような味がしみしみのじゃがいも。芯まで味が突き抜けていて食べた瞬間にふっと口にうまみが広がる。なんだかよくわからないけどうまい。

本日は時間の都合もあり、ここで終了、お会計は1774円でした。コスパ良好すばらしい、これは常に常連さんで埋まるわけだとその理由を存分に味わせていただいた。かくいう僕もこの日含めて既に3回ほど通わせてもらっている。入口は少し入りづらいけれど、暖簾の先にはめくるべくワンダーランドが広がっているので、興味がわいた人にはぜひともチャレンジして欲しい。行儀よく飲む分には誰も文句は言いませんから。

仙台屈指の大衆酒場的居酒屋空間「びっくり」の基本情報

★★★★
店名 びっくり
住所 宮城県仙台市宮城野区名掛丁119-3
頼んだもの 魚刺やら、おいもやら
タベログ http://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4006563/


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レバ刺の代わりに子袋刺を出しているので次回はこれ目当てに行きたい。

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