トップページ > 映画 > ジャンルで選ぶ > 邦画 > 「アウトレイジ-OUTRAGE-」を吉祥寺バウスシアターで観てきたよ。
- 映画
- 2010年6月22日
全員悪者!罵り合いが痛快愉快な任侠映画。
北野たけし監督「アウトレイジ」をみてきたよ。
あらすじ
このやろーばかやろーこのやろー
やんのかこのやろーなんだとこのやろー
ばかやろーばかやろーばかやろーばかやろー
なんだとこのやろーやめろこのやろーなんだとこのやろー
ばかやろーばかやろーばかやろー
感想
実は北野映画を今回初めてみた。
いや、何回か見たことはあった気がするんだけど、
全然覚えてないもしくは途中で寝てしまったとかそんなだった。
任侠映画自体そんなに見てない気がするし、
最後に見たのはなんだうちにある「キルビル」か。
違うのか、あれは違うのか。
そんなもんですが任侠映画なんて大体死ぬんだろという
認識は間違っていなかった。主要キャラはだいたい死ぬ。
逆に死なない奴がむしろユニークなキャラで
そういう意味で木村(中野英雄)はおいしい役柄だったなあと思う。
実際にヤクザの人と話したことはないんで。。。
あっあれ一回ある、一回あるぞ。
あれは大学時代に仙台駅前でぼーと人を待っていたときのこと。
隣のおっさんが妙ににやにやしながら話してきてさ。
「花は綺麗だねー」
つってね。
みると駅前で牡丹だったか菊の展示やってて
それについて言っててさ、いやまあこちらとしてはいきなりだもんで
はぁそうっすねーくらいに返した記憶がある。
何がそうさせたのかわからないけど、おっちゃんが
急に盛り上がって
「いやあおっちゃん最近務所でたばっかでさー」
とかいっちゃって。とかいっちゃってさ。
いやもうそんなことこちらに言われましても、
はぁそうなんすかへぇへぇと適当に返答するしか手立てはないんだけど、
気づけば熱心にそのつかまった経緯を説明しだしてさ、
まあなんだ
「俺が組長の女に手をだしたのがまずかったんだ」
に尽きるわけですね、はい。
なんかそれが原因であーたらこーたらで
指つめたんだとかで実際にその指を見せ付けられたりして、
あーほんとにヤクザって指つめんだなーって思ったよ。えぇ。
で、まあもうやんわりとやんわりとその場をうまく切り抜けることに
成功しことなきをえたんでよかった。
そのくらいですかね、ヤクザと話をした経験は。
なので実際に●●組がどうとか抗争がどうとかよくわからないんですが、
あるんですかね、そういうのって。
だいたい僕のヤクザ像なんて半分花山薫の世界なんで
それはもうきっとだいぶ偏ってはいると思いますけど。
この映画に関していえば、対立する組とドンパチとかではなく、
内輪もめなんで、お家騒動ってことなんでしょうか。
その内輪もめでたけし演じる大友組がずぎゃんと大活躍。
事前にたけしのインタビューなんかをみてて「痛い映画」だってことは
知ってて、まあその大友組の人も、やり返す側もわりと無茶する。
なぐりなぐられけりけられは当たり前で、
銃乱射はもちろんのこと、手榴弾なんかもあったな。
指が吹き飛ぶのもあれば、ドスではなくカッターで
指を落とそうとするシーンや、耳に菜箸つっこんでぐりぐりするシーンとかね。
あとはあれか、歯医者さんのウィーンってやつを口ん中でぐりぐりしたりとか。
椎名桔平の死に際もなかなか壮絶でしたな。
なんかこう書くと痛そうですが、実際痛そうでしたね。
痛そうすぎて逆に笑えるってすごいよな。
いやでもまあ痛いシーンなんだから痛く描いて当然といえば当然か。
ちょいちょいそういうドキっとするシーンがあるから
わりとハラハラ感が続いて最後までみれたってうのはあると思う。
大友(たけし)はなんだろうね。
大友っていうかたけしの演技か。
なんだろう、なんかすごい独特な感じがした。
下手か上手いかっていったら決してうまくはないと思うけど、
独特な間とか、あーいうのを怪演っていうのかな。
正直いって、あんなのが目の前に立たれたらまともに話せるかどうか不安。
そういう意味ではやはりデイリーポータルのこの記事はすごいよなあ、嫉妬。
なんかまあだらだらと長く書いてしまいましたが
まとめると面子がまずすごいし、その面子がうまくはまってるし、
話もわかりやすく、かつテンポがいいので最後まであきがこない。
オチもなかなかずばっと決まった感じで
ヤクザエンターテイメント的な感じで
とってもおもしろい映画だったよ!
とかそんな感じです。
加瀬亮の品の良さがどうしてもにじみ出てしまったところが
少し気になったくらいでいやはやみなさん迫力あってよかった。
加瀬君はまあインテリヤクザな役柄だし線も細いからしょうがないのかな。
それとあれだな見ながら気になってたんだけど、
そのうちヤクザ映画にもiphoneとか出てくるのかな。
カパカパ携帯ならまだしもタッチパッドでさっさっとかやったら
それはちょっと嫌だなあとかそんなことを考えてました。
本家なう!
とかやってたらうけるけど。
時代の流れで映画もかわるのか。
今後はヤクザ映画の携帯事情にも注目したい。
星:★★★★
映画基本情報
監督
北野武
主な出演者
北野武 椎名桔平 加瀬亮
上映時間
109分
製作国
日本
公開
日本:2010年6 月12日