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  • 2010年4月08日

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 真説ザワールドイズマイン-THE WORLD IS MINE REAL-

漫画カテゴリ第一弾はぶっ飛んだ漫画で
有名なザワールドイズマイン。
予想以上にぶっ飛んでます

高速を走りながらセックスを堪能するモンちゃん。
それを運転しながら見守るトシ。
用済みとなった女はぽいっと捨てられ
またドライブがはじまり、物語がはじまりだす。
圧倒的な暴力の塊モンちゃんと
それにあこがれてる、なんだかよくわからない男トシ。
東北地方を中心に「何の意味もなく全力で暴れまわるトシモン」。

そこに満を持して登場しトシモンと共鳴しあうかのごとく
暴れまわる超越した超生命体ヒグマドン。

要所要所で現れる超濃厚脇役キャラ。
飯島、ユリカンに塩見、須賀原、薬師寺、
そしてマリア。

最初から意味不明な展開からはじまり、
更にそこから超展開へと発展していき、
最終的には地球規模の話へと昇華していく。

---超暴力

この作品は内容云々よりもまず暴力描写がすごい。
作者本人曰く「暴力は痛そうじゃないと意味がない」。
その言葉通り、最初から最後までこれでもかこれでもか!
といわんばかりの残虐ファイトが繰り広げられる。
圧倒的な超暴力をもつ、スーパースターモンちゃんの
序盤から中盤にかけての盛り上げ方はすざまじい。
青森警察署を相手取るシーンは最高に狂ってて
そして超絶カッコイイ。

---ヒグマドン

要所要所でからむヒグマドン。
殺伐とした殺人劇に偏りがちなところにこのゆるいネーミングが
入ることによりどこかユーモアすら感じる。
モン以上の圧倒的な力をもつゴジラにでてくるような怪獣。
超でかい熊。実力は超やばい。秋田県大館市が大変なことに。
VSもんちゃん、VS飯島、VS自衛隊。
見ごたえ十分。

---台詞

「山ぁ入っといて殺された奴には同情できねぇ」

「生きてる限り命あるってのが最大の弱点だべさ」

「命を奪う行為は神に預けてた命を取り戻す戦いだ」

「俺は俺を肯定するって言葉、あれは神と人間の契約を
 破棄する言葉だ。肯定するのは本来、神ではないかい」

「だから殺しの快感の片鱗も それを見聞きする連中の
 興味と恐れも理解できる。俺はちょうどその中間あたりにいて
 たまたま法に触れることもなく俺の掟に沿って生きてるだけだ」

「あいつは人間じゃねぇ バケモンだ」

「こんな感じ わかるか? 命が自分以外のどこかに
 自分以外の誰かに預けられた感覚」

「命を奪う行為は神に預けてた命を取り戻す戦いだ、
 時として至福!!俺は貪欲にそいつを味わうつもりさ」

※すべて脇役飯島猛の台詞

---超展開

最後は地球まで巻き込む超展開だが、
各エピソードも全て展開の仕方がいちいちえげつない。
どのキャラクターからも話に入りこめる。

---何かを感じる漫画

天才と馬鹿は紙一重というように
善、悪もまた紙一重、そしてこの作品も紙一重なんじゃないか。
作者は「道徳の教科書」と書いていたが、
みるものによってその印象はたぶんに違うはず。
どちらにしろ、心が震える作品だということは間違いなく、
何かを感じずにはいられない。

面白いとか面白くないとかそういう次元とは
また違う話。すごい漫画。

何回も繰り返し繰り返し。
読み返したい。

★★★★

■オマケ

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