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- 旅
- 2010年5月20日
富士山シリーズ。
【1回目】そうだ、富士山を登ろう-富士登山準備編-
【2回目】そうだ、富士山を登ろう-スケジュール編-
そして、今回が実際に登った話「本編」です。
写真多め。
前日
仕事関係の飲み会からの
友人達が飲んでるということでそちらへ顔出し。
前日までにちゃんと用意するんだ!という気持ちはどこへやら。
荷造りの途中で寝てしまうという残念さ。
朝8時起床
前回書いたリストアップしていた装備品を
グレゴリーのデイバックにつめまくる。
やったらパンパン。やったらパンパンだな、おまえ、
とかいいながらころころ転がして遊んだりする。
そして、ストレッチなんぞをし、ルート確認なりをして10時前に出発。
永福
↓
吉祥寺
↓
高尾
↓
大月
↓
河口湖
と電車旅。
大月の辺りからあからさまに同業者がふえる。
みなさん、ガチすぎて自分の装備品に不安を覚える。
到着
河口湖からバスで五合目到着。
前回も書きましたが、シーズンオフのバスは本数が劇的に少ない。
こちらは山小屋宿泊なしの御来光目的なので
ベストは22時出発くらいがベストくらいだと思ってたんですが、
五合目につくのが15時という有様。
そればっかりはしょうがないってことで
ここからは5合目吉田口の休憩スポットで延々と
睡眠とったり散々写真撮ってくださーいに付き合ったり
なんだりかんだりしてましたとも。
五合目とはいえ、この時点で2300メートル。
空気も違うし、なにより肌寒い。
そして、どこ見てもだいたい絶景。
空。そして駐車場。
駐車場はすごい混んでた。
車でいく場合はきをつけないと。
9月になったとはいえ、けっこうにぎわってる。
こちら登山道入口。
馬である程度までいけるサービスがあるけど、わりと高い。
富士山全体の地図。
富士山全景。
これからこいつをこえるのかと思うと、
否応なしにドキドキしてくる。
写真もそこそこにあとは仮眠。ぐーぐー。
が、それも飽きてきた19時ごろ。
もういいか!ってことで準備運動して登り始める。
あとはもうひたすら前進あるのみ!!!
登山開始!!
まだ薄暗い。
シーズンオフだからか
、
登る時間が半端だったからか、
休憩所にみかけた人に比べて登る人はぱらぱら。
素敵な満月を眺めながら。
まずはなだらかな道を進む。
高山病対策、意識しながらできるだけゆっくり登る。
この辺では下山組とのすれ違いが多い。
道は広いのですれ違いの問題はなかったが、
いかんせん皆さんライトをもってなかったようで、
できるだけ足元を照らす配慮をしながら登る。
何回か河口湖方面はこちらであってますか?ということも聞かれた。
それくらい真っ暗でわかりづらいので、日帰り予定でもライトは絶対もっていった方がいい。
岩?石?半舗装?の道をうねうね歩くとまずは6合目。意外と近い。
ただ事前情報で富士山の●号目は基本あてにならないことは聞いていた。
河口湖口方面の目安として、
富士一館=7合目
白雲荘=8合目
胸突江戸屋=本8合目(本ってなんだろね)
鳥居=9号目
ということを確認していたので、
チェックポイント以外の●号目は見なかったことにする。
特に疲れも感じなかったので、そのまま登山続行。
登ってる人はそんなに多くはなかったが、
写真のように時折、結構な人数の団体さんなんかがいる。
挨拶しながら、さっさ追い抜く。
この6合目、7合目あたりくらいだと、
お前絶対その格好で登れないだろ!って人がいたりしておもしろい。
通勤ですか?ってカバンに、服も靴も適当な男の人や、
6合目付近でふらっふらしながら歩く風呂敷女子とか。
こういう人は予想通り頂上で再会することはなかった。
山なめんなってことですな。
そんな彼らもまた追い抜き、もくもくもくもくと登る。
たぶん、これは富士一館(7合目)から頂上に向けての写真。
点々とひかる山小屋の数々。わりとまとまって光っているので、
次のあの光の集団が8合目か・・・と目安になる。
それにしても上の点々はまだまだはるか遠い。
体を冷やさないように少しだけ休憩し、すぐに出発。
この辺から岩場が出現してくる。
文字通り岩場。ごっつごつした岩を時には手も使って登る。
けっこうきつい斜面の岩場もあり息があがる場面も。
徐々に人がいなくなってくる。
前も後ろも、一人だけの時間が増えていく。
満月に照らされながら、風も比較的穏やか。
ほぼ無音の中でそこを切り裂くようにざくざく登る。
なんだか生きてる実感、そんなものが内側から湧き出てくるような
そんなことを感じながら無心で上へ上へ。
白雲荘=8合目到着。
だいぶ、寒さを感じるようになってきた。
ここら辺から余計な体力は使うまいとカメラはリュックの中へ。
意識的にカロリー摂取をおこなったり、トイレを利用してみたり。
風景はこの時点で超絶景、地上は遥か下。
が、頂上もまだまだ遠い。防寒具を足して再度出発。
ここら辺からより高山病を意識する。
今回単独登山するにあたり一応自分ルールを作っていた。
「無理をしない」
最初っから無理といえばそうなんですけどね笑。
とにかく、一人なのでやばそうなら絶対に無理はしないとだけ決めていた。
体力の自信はあったが、高山病は人によるということを聞いていたので
頭がいたくならないか、吐き気がないか、注意して登る。
リタイアするかしないか、そういう決断を
迫られている人もみかけるようになってくる。
途中の山小屋でげーげー吐く人なんかもいた。
気づけば、心なしか空気が薄い。
一歩一歩確実に登りながら、次のチェックポイントへ。
胸突江戸屋=本8合目到着
いよいよ、登山も中盤から終盤へ。
しっかり防寒具を身につけ、カロリーもしっかり取る。
キャラメルが妙にうまい。高山病も大丈夫そう。
少し、休憩したのち、一気に頂上をめざす。
岩場スポットがかなり増える。
足元に注意しながら登るが、やはり最初の頃とは
違い多少疲労がたまっているようで無理してショートカットはやめ、
確実に通りやすいところを通るように意識する。
気づけば、前にも後ろにも人がいない、完全に一人。
登山者が照らすライトの明かりすらみえない。
自分の吐息だけが聞こえてくる。
ちょっとした精神修行みたいだが。
なんかこう、やってる!俺今富士山登ってる!
みたいな感じで、興奮しつつふんふん登る。
鳥居=9号目をすぎ、ラストスパート。
空気が薄いせいか、息が徐々にあがってくる。
意識しながら呼吸を整え、ゆっくり確実に前へ。
あれ?もしや、あれば頂上?と思われる地点がみえ頑張りマックス。
ぬぉぉぉぉと力を振り絞り、ガッツ全開で登る、登る。
そして、頂上到達!!!!!!
(達成感に浸りすぎて写真の一枚も撮れなかった。。。)
うぉぉぉここが頂上かーと興奮しつつ、
ふと時計をみると0時付近・・・はっはやい!
予想より超はやく着いちまった!!!とわれに返る。
もう、こりゃさっさと寝るしかないじゃないか!ってことで、
ご来光グッドプレイス探し。先客が数人いたが、場所は選び放題。
無事グッドプレイスを確保し朝まで就寝・・・が・・・
寒い、すっごい寒い、本気寒い
全ての防寒具を着用し、
予備で用意してた全身覆うナイロン製のカッパなんかもさらに着込み、
風にあたらないように壁にまとわりつき、丸まっても、なお寒い。
まさかここからが本当の戦いだったとはやるな富士めと思いつつ、体をゆすりながらなんとか就寝。
(気づけば他の方々は一人用テントやら、寝袋やらにくるまってた。次回は対策をしっかりやる)。
どれくらい経ったか。
うとうとしつつぼーと目をあけると外が明るくなっていた。
そして。。。
ご来光タイム
すごい人・・・
なんかすごい人がいます・・・
時計を見ると4時30分。
日の出は5時15分。
そろそろかなと起き出し撮影タイム。
ここからは写真中心。
あっちも
こっちも
そっちもだいたい超絶景。
東の空が赤い。日の出は近い。
記念ピース。
どんどん明るくなり、
刻一刻と変化を見せる。
雲の切れ間から見える地上は遥か下。
まもなく時間。
東の空があかるい。
くるぞ、くるぞー。
きた!
でてきた!
徐々にあがっていき、
あがっていき、
あがっていき、
あがって、
徐々に光を放つ。
ピカ
ピカ
ピカーン!!
綺麗だ。
いやーすっごい。太陽すっごいな、まじで。
動画も撮りました。雲海がすごい。
お鉢まわり
ご来光フルコースを味わったあとは
お鉢まわり(富士山の火口をぐるっとまわる)。
ということで、再度移動開始!
いざとなったらこっからボコボコとマグマさんがおいでになると。
月と剣ヶ峰と富士山の素敵な地層。
剣ヶ峰は左の建物あるとこ。
ここが富士山最高峰なのであそこまで行かないと、
厳密には頂上へいった!とはならない。
これだけみると日本とは思えませんな。
道の先をみると、なんか妙にガケっぽいのが・・・
当然登り、記念にパシャ。
完全に絶景ですな。
そしてとことこ剣ヶ峰まで歩く。
剣ヶ峰の直前に傾斜がかなりきつい坂道があったが、
なんとか登りきり、剣ヶ峰へ到達。
・・・並んでる。
記念撮影のため剣ヶ峰までの道がすっごい並んでる笑。
これにはびっくりしたなあ、こんなところで行列に並ぶとは思わなかった。
そして記念撮影。
謎のお兄さんがどんどん記念撮影の写真撮ってくれてたけど、
あの人は何者だ?ボランティアか。
こちらが日本一高い三角点。
どれまたお鉢まわりの続きやるかと思ったら
剣ヶ峰の奥にこんな場所発見。
さっそく、突入。
おーここはすごい。すごいな。
西側が一望できる。
ずいぶん遠くまできたものです。
それにしても見事な影富士。
満喫したところで再度お鉢まわりへ。
写真は剣ヶ峰付近にあったこの時期(9月)にもまだ残る雪。
遠く南アルプスも見えます。
その辺の石が落ちたら・・・と思うとぞっとします。
外側だけでなく、内側も。
んーすごいな。ほんとうにすごい。
下山!
そんなこんなでぐるっと一周完了。
名残惜しいが、超満喫し、超満足で下山へ。
下山道は予定通り、砂走りが楽しいと噂の須走口へ。
途中までは河口湖口と同じ道。
ざくざくざくざくわりと傾斜がある坂道をどんどん下る。
8合目から須走口へ突入。噂の砂走へ。
砂走は話で聞けども想像できなかったんですが、一言でいえば
ものすっごい砂の道です。
いや、すみません、まんまですがほんとそうです。
砂が敷き詰められた道で深いところでは10センチ以上はありそう。
ゆえにどう考えても砂よけ用のスパッツはやっぱり必須ですな。
さて、この砂走、走ってくだると楽しさ倍増ってことで
実際に走っておりてみる。
ズザザーズザザーズザザー
・・・たのしい、確かにたのしいぞ。
感覚的にはスキーとかスノボーとかそういう感覚。
うひゃひゃーとどんどんくだっていく。
一気に、ほんと一気にくだり、須走口の森ゾーンまで一気に到達。
須走口は五合目付近に近づくと、自然が盛々、森ゾーンとなる。
そこからはまたゆっくり歩いてくだる。
砂走で一気に駆け下りたせいか足ががくがくいうが
気にせず自分に叱咤し特に休憩もせず下山。
あともう少し、もう少しだ、ふんふんふん!
そして・・・
ゴーーーーーーーーーーーール!!!!!!!!!!!
なんだかんだで帰りは2時間もかかりませんでした。
下りは本当にあっという間だったな。
記念にパシャ。
けっこう汗だくです。
達成感にひたりながら、汗をふき着替える。
そして、ベタな富士山土産を購入し、バスの時間まで休憩。
あそこまで登って下りたのかと思うと、感慨ぶかい。
帰路へ・・・
予定通り10時40分のバスに乗り込み、松田駅へ。
松田駅の目の前、新松田駅から小田急線。
ゆらりゆられて下北沢へ。
理由はわからないが、なぜかすごくラーメン食べたくなって、
やすべえでつけ麺を貪りくい、帰宅。
風呂入って、あとは写真みたりゆっくりしながら
振り返り、達成感に浸ってました。
まとめ
というわけで今回、初めて富士山に登り、
無事に山頂までいき、そして戻ることができました。
登るときは生を感じながらもくもくと登り、
山頂では自分史上ダントツナンバーワンの超絶風景を超満喫し、
下り-はあっという間のできごとで気づいたころには
へとへとになりながら舞い戻っていた。
そんな感じです。
心配だった高山病も特に問題なく、
酸素缶も一応もっていったが一回試しに使っただけでした。
下りに足の指に負担をかけすぎたのか爪の中が内出血したくらいで、
怪我もなく、筋肉痛もほとんどなくでいいイメージで終えることができました。
登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿
といわれる富士山ですが、間違いなくまた登るだろうなあ。
というより、今年(2010年)の分も既に構想はできてたりします笑。
今回は単独で登ったので、次回はできるだけ沢山の人を引き連れ登ってみたいと思ってます。
単独とはまた違った感動があるかなと、今からわくわくしています。
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